今日の世界に生きるわたしたちは、この世界で行われている神の創造、解放、和解、連帯(交わり)の働きを喜び、賛美し、力を尽して参与する者として、神に招かれています。

神の民としての教会は、主イエス・キリストのみ名によって、
<神の宣教>の働きにあずかり、奉仕の業を果して、神に応答します。

聖公会神学院は、ここで学び生活する者が、共同体としての
礼拝、学習と研究、人格的交わりによって、神の働きに気づき
共に働く者としての基礎的な方向づけと展望が与えられることを目指しています。

以下の点を重視します。
1.
〈神の宣教〉を日本とアジアの歴史、社会、文化の状況においてとらえ、とくに差別の現実を克服する努力の中で福音を受けとめること。
2.
礼拝、学習、生活において〈神の宣教〉に責任をもって共に仕える主体となること。
3.
教会と、より広い意味での宣教の現場との創造的な関係の中で、神学教育を展開すること。
4.
今日の世界と教会の課題への関わりと、教会の伝統にもとづく基礎的学びを重視します。
5.
宣教と奉仕の業への参与の機会である実習において、人間の尊厳の回復に向かう、神の和解の働きに出会うことを大切にします。